2007年5月のコラム
先月は淡いピンク色に染まっていた桜の木から若葉が生い茂り、
木々たちも夏の準備を始めました。
中国では昔から、日本でいう四季「春・夏・秋・冬」を人の一生に当てはめて
「青春・朱夏・白秋・玄冬」と言っていました。それぞれの色≪青春の青・朱夏の赤・白秋の白・玄冬の黒≫は、
私が専門としている漢方の陰陽五行説という考え方から来ています。
朱夏を迎えた今の季節は、一年の中でも自然の生き物が最も成長する時で、
この時期をどのように過ごすかによって後半が決まってくるとも言われています。
人生に喩えると、朱夏に当たる20〜30代は仕事においても家庭においても、
それからの人生を幸せに送るための基礎を作る時期と言っても過言ではないと思います。
そして私も含め40代からの白秋や玄冬では、その大きくなった実(経験や知識、知恵など)
を仕事や家庭、地域において次代を担う若者に伝えていくことが大切になってきます。
近ごろ私は、昔から脈々と続いている物事や行事に凄さを感じるようになりました。
千年以上も続いているお祭りや何百年も受け継がれている仕事や伝統や文化など…
新しいものを取り入れていくことが決して悪いことではないのですが、
途切れることなく続いているものには必ず人々の熱い想いが込められています。
「温故知新」の“故きを温ねて”が難しくなっている今の時代こそ、
日本人の素晴らしい文化・伝統・習慣をしっかり受け継いで次の世代に伝えていかなくてはと思っています。
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